EMPA-KIDNEY試験の結果が報告されました
EMPA-KIDNEY試験は、慢性腎臓病患者を対象としたSGLT2阻害薬エンパグリフロジン(商品名:ジャディアンス®)の有効性、安全性を検証した大規模臨床試験です。以前紹介しましたが、中間評価の結果、成人患者における慢性腎臓病に対するエンパグリフロジンの有効性に関して、試験計画書に規定された基準を満たしたため、試験が早期終了となっていました(2022.4.1記事参照)。
今回、11月4日に、アメリカで開催された2022年米国腎臓病学会腎臓週間にて、EMPA-KIDNEY試験の結果が報告されました。主要評価項目である「腎疾患の進行または心血管死」は、エンパグリフロジン群で28%リスクが減少しました。その他、副次評価項目の内、「あらゆる原因による入院」のリスクが14%減少していました。この結果は、New England Journal of Medicineに掲載されました。
(引用元)
・Boehringer Ingelheim社プレスリリース press release(2022.11.4)
・Eli Lilly社ニュースリリース(2022.11.4)
・EMPA-KIDNEY Collaborative Group. Empagliflozin in Patients with Chronic Kidney Disease. N Engl J Med. 2022 Nov 4.