間歇スキャン式持続血糖測定器による自己測定器加算が改定されます
2022年度診療報酬改定により、間歇スキャン式自己測定器による血糖自己測定器加算の算定条件が変更となりました。これまでは強化インスリン療法か、強化インスリン療法後に1日2回以上の混合型インスリン製剤使用に切り替えた方のみ、加算を算定することができましたが、改定後は1日1回以上インスリン注射を行っている方に変更となります。これにより、インスリン療法を行っているすべての糖尿病患者が保険適用の対象となります。
国内で承認されている間歇スキャン式自己測定器はAbbott社の「Free Styleリブレ」となります。「Free Style リブレ」は皮下に入れたセンサーで間質液中のグルコース濃度を連続的に測定し、専用のリーダーでスキャンすることで、グルコース濃度の変動パターンを確認することができるシステムです。「Free StyleリブレLink」というアプリを使用することにより、スマートフォンを使ってスキャンすることも可能です。
【現行】
「入院中の患者以外の患者であって、強化インスリン療法を行っているもの又は強化インスリン療法を行った後に混合型インスリン製剤を1日2回以上使用しているものに対して、血糖自己測定値に基づく指導を行うため、間歇スキャン式持続血糖測定器を使用した場合に、3月に3回に限り、第1款の所定点数に加算する。」
【改定後】
「インスリン製剤の自己注射を1日に1回以上行っている入院中の患者以外の患者に対して、血糖自己測定値に基づく指導を行うため、間歇スキャン式持続血糖測定器を使用した場合に、3月に3回に限り、第1款の所定点数に加算する。」
<引用>
・令和4年度診療報酬改定の概要.医療技術.厚生労働省保険局医療課
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000906922.pdf
(※関連ページは28ページ目をご参照ください)
・Abbott社プレスリリース 2022年3月4日「インスリン療法を行っているすべての糖尿病患者さんにFREESTYLEリブレの保険適用が拡大」
https://www.abbott.co.jp/media-center/press-releases/03-04-2022.html