週1回投与のGLP-1受容体作動薬オゼンピック®(セマグルチド)が製造販売承認を取得しました
2型糖尿病を適応症とする週1回投与のGLP-1受容体作動薬オゼンピック®皮下注2mg(セマグルチド)が、わが国で製造販売承認を取得しました。セマグルチドは、大規模臨床試験SUSTAIN-6にて心血管リスクを低減する可能性が示されるとともに、腎症の新規発生および悪化を抑制することも示された薬剤です(DONATS 2016/10/21に掲載)。GLP-1受容体作動薬としては、リラグルチド(LEADER試験、DONATS 2016/6/27に掲載)に続いて2番目に心血管イベントの抑制を示した薬剤です。また、セマグルチドはSUSTAIN-6試験において、0.5mg: -3.6kg, 1.0mg: -4.9kgと著明な体重減少も示しており、その効果とエビデンスの面から期待される薬剤です。
腹部症状は比較的強めとされており、週1回0.25mgから開始し、4週投与後に週1回0.5mgに増量することとなっています。最大投与量は週1回1.0mgで、欧米で使用可能な量と同様になっています。
【効能又は効果】2型糖尿病
【用法及び用量】通常、成人にはセマグルチドとして週1回0.5mgを維持用量とし、皮下注射する。ただし、週1回0.25mgから開始し、4週間投与した後、週1回0.5mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回0.5mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、週1回1.0mgまで増量することができる。