おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

糖尿病の通院患者数が過去最多の約329万人に増加しました

 2019年3月1日に厚生労働省から「2017年患者調査の概況」が発表されました。調査は3年ごとに実施されており、今回は全国の医療施設のうち、病院 6,427 施設、一般診療所 5,887 施設、歯科診療所 1,280 施設を抽出し、これらの施設を利用した入院・外来患者約 228 万人、退院患者約 115 万人が 対象となりました。この調査では主な疾病の総患者数(調査日現在において、継続的に医療を受けている者の数を推計)を示しており、糖尿病の通院患者数は平成26年の前回調査と比較して約12万3,000人増加し、328.9万人となりました。(図1参照)また、脂質異常症(平成26年までは「高脂血症」として推計)は14万3,000人増加し、220.5万人となりました。

 2017年9月に報告された平成28年「国民健康・栄養調査」からは「糖尿病の可能性が否定できない者」の人数は減少傾向に転じているものの、「糖尿病を強く疑う者」は増加傾向が持続しており(図2参照)、今回の調査結果はこの結果とも矛盾しないものと考えられました。「国民健康・栄養調査」の結果に続き、糖尿病患者数の増加が続いていることが再度示唆されており、糖尿病発症の予防、抑制が今後も重要な課題であると再認識しました。


20190311_糖尿病患者数の推移-1

20190311_糖尿病患者数の推移-2


【参考:糖尿病ネットワーク】

ページトップ