おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

持効型インスリンとGLP-1受容体作動薬の配合製剤である「ソリクア配合注ソロスター」(インスリングラルギン/リキシセナチド)が国内で製造販売承認を取得しました

 「インスリン療法が適応となる2型糖尿病」を適応症とする、持効型インスリンとGLP-1受容体作動薬の配合剤の「ソリクア配合注ソロスター」(インスリングラルギン/リキシセナチド)が、2020年3月25日にわが国で製造販売承認を取得しました。ソリクア®は、持効型インスリンの「ランタス®注」(インスリングラルギン)とGLP-1受容体作動薬の「リキスミア®」(リキシセナチド)が配合された1日1回投与の注射製剤です。海外では、インスリングラルギンとリキシセナチドが3単位:1μg及び、2単位:1μgの配合比の製剤が承認されていますが、本邦では、日本人の2型糖尿病の病態や、基礎インスリン製剤と GLP-1 受容体作動薬の治療実態を考慮して、日本独自の配合比である1単位:1μgとして開発されました。

 ソリクア®配合注の1ドーズにはインスリングラルギン:1単位とリキシセナチド:1μgが含まれており、1日の投与量として20ドーズを超えないこととされております。

 本製剤は国内での3つの国内第Ⅲ相臨床試験(LixiLan JP-O1試験、LixiLan JPO2試験、LixiLan JP-L試験)等の成績に基づき承認されました。LixiLan JPO2試験、LixiLan JP-L試験ではいずれもインスリングラルギン群と比較してソリクア群でHbA1cの変化量における優越性が示され、かつ、安全性プロファイルについてもインスリングラルギンおよびリキシセナチドの各配合成分の既知の安全性プロファイルを反映していました。

 現在、類似の配合剤としてゾルトファイ®配合注 フレックスタッチ®が国内で使用されておりますが、配合比率による使い分け等、治療の選択肢が広がる可能性があります。
 なお、現時点では薬価収載時期は未定です。

 

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