持効型インスリンとGLP-1受容体作動薬の配合剤である、「ゾルトファイ®配合注 フレックスタッチ®」(インスリンデグルデク/リラグルチド)が国内で製造販売承認を取得しました
「インスリン療法が適応となる2型糖尿病」を適応症とする、持効型インスリンとGLP-1受容体作動薬の配合剤の「ゾルトファイ®配合注 フレックスタッチ®」(インスリンデグルデク/リラグルチド)が、わが国で製造販売承認を取得しました。ゾルトファイ®は、持効型インスリンアナログの「トレシーバ®」(インスリンデグルデク)とGLP-1受容体作動薬の「ビクトーザ®」(リラグルチド)が配合された1日1回投与の注射製剤です。ゾルトファイ®配合注の1ドーズにはインスリンデグルデク:1単位とリラグルチド:0.036mgが含まれており(現在本邦で一般的に使用されるリラグルチド:0.9mgを投与する場合、ゾルトファイ®配合注:25ドーズの投与が必要)、1日あたりの最高投与量は50ドーズとなっています。
本製剤は国内でDUALⅠ Japan試験、DUALⅡ Japan試験という2つの第3相臨床試験を実施し、インスリンデグルデクと比較して低血糖の発現頻度を高めることなく、HbA1cの改善を得られ、かつ、体重増加のリスクも抑えることが示されました。その他の安全性に関しても問題がないこと等から承認に至りました。
現在、インスリン製剤とGLP-1受容体製剤を併用している患者様は数多く存在しており、この配合剤が上市されることで複数の薬剤を併用する必要性を減らし、より利便性の高い治療法が可能となるかもしれません。
なお、現時点では薬価収載時期は未定です。
(情報元:ノボノルディスクファーマ株式会社プレスリリース(2019.6.18))