世界の糖尿病人口は4億2,500万人 ~IDF 糖尿病アトラス第8版2017 発表~
国際糖尿病連合(Internatinal Diabetes Federation: IDF)は、2017年11月14日の世界糖尿病デーに合わせて、「糖尿病アトラス第8版2017」を発表しました(http://www.diabetesatlas.org/)。
それによると、世界の糖尿病人口は2015年の4億1,500万人から1,000万人増加し、4億2,500万人に達しました。特に日本や中国、東南アジア諸国、オーストラリアを含む西太平洋地域での糖尿病患者数は1億5,880万人で、世界最多の糖尿病患者を有する地域となっています。
この結果を踏まえて、IDFではKey Messageとして以下の8点を強調しています。
① 成人の11人に1人が糖尿病である(4億2,500万人)。
② 成人の糖尿病患者のうち、2人に1人(49.9%)が糖尿病の診断を受けておらず未受診。
③ 糖尿病関連の医療費は、世界の医療費の12%を占める(7,270億ドル)。
④ 新生児の6人に1人が妊娠中の高血糖の影響を受ける。
⑤ 糖尿病人口の4分の3は、低・中所得の国に集中している。
⑥ 世界の小児・思春期1型糖尿病の患者数は、100万人以上に達する。
⑦ 糖尿病人口の3分の2は、都市部で生活している(2億7,900万人)。
⑧ 糖尿病人口の7割以上が20~64歳の生産年齢(働き盛り)(3億2,700万人)。