おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

メトホルミン、SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendationが出ました

1.メトホルミンの適正使用に関するRecommendation

メトホルミンは歴史も長く、安全に使用できる糖尿病薬の一つですが、致死的な副作用である乳酸アシドーシスを回避するためにも、高齢者や腎機能の低下した患者への投与に際しては注意を要します。2016年4月8日にFDA(米国食品医薬品局)からDrug Safety Communicationが出されたことを受け、5月12日に「ビグアナイド薬の適正使用に関する委員会」からRecommendationが出されました。従来のクレアチニンによる腎機能評価から推定糸球体濾過量eGFRによる評価へと改訂されました。

●腎機能障害患者(透析患者を含む)について(要旨)
図1
 メトホルミンの適正使用に関するRecommendation


 2.SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation

わが国では2014年4月に発売され、現在では6成分7製剤が臨床使用されているSGLT2阻害薬ですが、低血糖など糖尿病薬に共通する副作用に加えて、尿路・性器感染症や脱水、皮疹等にも注意が必要です。この度、高齢者糖尿病における副作用や有害事象の発生率や注意点についての一定のデータが集積し、5月12日に「SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会」からRecommendationが出されました。

図2
 SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation

 

ページトップ