オゼンピック皮下注から類薬に切り替えた際の投与開始量について
以前こちらのDONATSでご紹介した、オゼンピック®皮下注SDの製造、輸出一時停止による出荷停止(DONATS 2022/2/16掲載)に伴い、投与を受けていた2型糖尿病患者が他のGLP-1受容体作動薬に切り替えるケースが生じています。
切り替え先の薬剤の用量が漸増規定となっている場合、血糖コントロールの悪化を防ぐため、投与開始時から維持量で投与する必要性が高いと医学的に判断される場面が少なくないと想定されますが、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会より留意点が提示されました。
提示された留意点は以下の通りです。
- 代替薬投与にあたっては、血糖自己測定または血液検査などで適宜血糖値をモニターし、急激な血糖コントロールの悪化に注意すること。
- 胃腸障害が発言し持続する場合、減量を考慮し、さらに症状が持続する場合は、休薬を考慮すること。1~2日間の減量または休薬で症状が消失すれば、減量前または休薬前の用量の投与を再開できる。
- 経口GLP-1受容体作動薬について、注射薬から切換え時に維持量で投与を開始した際の胃腸障害の頻度は不明であり、慎重に経過を観察すること。
情報元:
オゼンピック皮下注 SD の出荷停止に伴い類薬に切り替えた際の投与開始量について
日本糖尿病学会:info_Ozempic_2022-03-30.pdf (kyorin.co.jp)
日本糖尿病協会:info_Ozempic_2022-03_30.pdf (nittokyo.or.jp)