おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

糖尿病の医療連携体制を担う医療機関

総合管理医療機関とは専門治療医療機関とは慢性合併症治療医療機関とは急性増悪時治療医療機関とは糖尿病の医療連携体制を担う医療機関一覧

糖尿病医療体制に求められる医療機能

 診療ガイドライン(日本糖尿病学会)に則した診療を実施していることが求められます

総合管理医療機関

総合管理医療機関とは糖尿病の定期的な診療と、糖尿病だけでなく日常的な診療や健康管理等を行う身近な医師(かかりつけ医)のことです

  • 糖尿病の診断及び一般的な患者教育が可能であること
  • 食事療法、運動療法及び薬物療法による血糖コントロールが実施可能であること
  • メタボリックシンドロームや歯周病治療に関する連携・指導が可能であること
  • 低血糖時の対処方法の指導が可能であること
  • 専門治療、慢性合併症治療及び急性増悪時治療を行う医療機関と診療情報や治療計画を共有するなどして連携していること
  • 新規登録の際は、診療を行う医師は、岡山県と岡山県医師会が定める研修会(総合管理医療機関認定更新研修会)を1回以上受講すること。ただし、日本糖尿病学会が認定する糖尿病専門医は当該研修を受講しているとみなす。
    更新の際は、診療を行う医師は、更新期間(3年)において、岡山県と岡山県医師会が定める研修会(総合管理医療機関認定更新研修会)を必ず1回受講すること。また、岡山県医師会認定生涯教育講座のうち、日本医師会生涯教育カリキュラム(略歴CC)「76糖尿病」と記載のあるもの、おかやまDMネットeラーニング、日本糖尿病協会eラーニングを2回以上受講すること。なお、日本糖尿病学会が認定する糖尿病専門医は、当該研修を受講しているものとみなす。

専門治療医療機関

専門治療医療機関とは、糖尿病を専門に治療できる病院。教育入院ができる施設のことです

  • 75gOGTT、HbA1c等糖尿病の評価に必要な検査が実施可能であること
  • 各専門職種のチームによる、食事療法、運動療法、薬物療法等を組み合わせた教育入院等の集中的な治療(心理問題を含む)が実施可能であること
  • 糖尿病患者の妊娠の管理に関して対応可能であること
  • 糖尿病の総合管理、慢性合併症治療及び急性増悪時治療を行う医療機関と診療情報や治療計画を共有するなどして連携していること
  • スタッフ体制として、日本糖尿病学会糖尿病専門医(常勤1名以上)、日本糖尿病療養指導士(常勤1名以上)、管理栄養士(常勤1名以上)が在籍していること。なお、※は重複可とする

慢性合併症治療医療機関

慢性合併症治療医療機関とは、糖尿病特有の慢性合併症(網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化性疾患、歯周病など)を治療する病院のことです

  • 糖尿病の慢性合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害等)について、それぞれ専門的な検査・治療が実施可能であること(単一医療機関ですべての合併症治療が可能である必要はない)
  • 糖尿病網膜症治療の場合、蛍光眼底造影検査、光凝固療法等が実施可能であること
  • 糖尿病腎症の場合、糖尿病腎症の専門的な検査・治療が実施可能であること。食事療法・運動療法及び薬物療法による血糖コントロールが実施可能であること。尿一般検査・尿中アルブミン量検査・腎臓超音波検査・血液透析等が実施可能であること
  • 糖尿病神経障害の場合、糖尿病神経障害の専門的な検査・治療が実施可能であること。足病変の専門的な検査・治療が実施可能であること。食事療法・運動療法による血糖コントロールが実施可能であること
  • 動脈硬化性疾患の場合、冠動脈硬化症の診断と治療が可能であること。脳血管障害の診断と治療が可能であること。下肢閉塞性動脈硬化症の診断と治療が可能であること。以上のいずれかを満たすこと
  • 歯周病の場合、医療機関と連携し、『歯周病の診断と治療に関する指針』(平成19年11月日本歯科医学会)及び『糖尿病患者に対する歯周病治療ガイドライン(改訂第2版)』(平成26年6月特定非営利活動法人日本歯周病学会)を参考に歯周病の検査・治療を行い血糖コントロールが実施可能であること。歯科医療機関として糖尿病患者の歯周病治療と計画的管理の実施が可能であること
  • 総合管理医療機関、専門治療医療機関及び急性憎悪時治療を行う医療機関と診療情報や治療計画を共有して連携していること
  • スタッフ体制として、糖尿病網膜症治療の場合は日本眼科学会眼科専門医(常勤1名以上)。糖尿病腎症の場合は日本腎臓学会腎臓専門医・日本透析医学会透析専門医(常勤1名以上)。糖尿病神経障害の場合は日本糖尿病学会糖尿病専門医(常勤1名以上)。動脈硬化性疾患の場合は、日本糖尿病学会糖尿病専門医(常勤1名以上)は必須、日本循環器学会専門医・日本血管外科学会専門医・日本心臓血管外科学会専門医・日本脳神経外科学会専門医・日本脳卒中学会専門医についてはいずれか常勤1名以上。歯周病の場合は歯科医師(常勤1名以上)。

急性増悪時治療医療機関

急性増悪時治療医療機関とは、糖尿病に伴う急性の合併症(糖尿病昏睡など)を治療する病院のことです

  • 糖尿病昏睡等急性合併症の治療が24時間実施可能であること
  • 食事療法、運動療法を実施するための設備があること
  • 総合管理医療機関、専門治療医療機関及び慢性合併症治療を行う医療機関と診療情報や治療計画を共有して連携していること
  • スタッフ体制として、日本糖尿病学会糖尿病専門医(常勤1名以上)、内科医(常勤1名以上)、日本糖尿病療養指導士(常勤1名以上)、管理栄養士(常勤1名以上)。※は重複可とする

糖尿病の医療連携体制を担う医療機関一覧

岡山県糖尿病医療連携体制を担う医療機関等について

 

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