おかやまDMネット(岡山県糖尿病対策専門会議)

SGLT2阻害薬ダパグリフロジンが2型糖尿病患者の心不全による入院、心血管死のリスクを低減(DECLARE-TIMI58試験)

 DECLARE試験は、世界33か国の1万7,000名超の患者を対象にした、これまでで最も大規模なSGLT-2阻害剤の心血管アウトカム試験ですが、この全試験結果が2018年11月10日にシカゴで開催された米国心臓協会(AHA)学術集会で発表され、New England Journal of Medicineに掲載されました。安全性の主要評価項目である、心血管死、心筋梗塞または虚血性脳卒中から成る心血管イベント(MACE)に関して、ダパグリフロジン(フォシーガ®)はリスクを増加させず、プラセボに対して非劣性を示し、ダパグリフロジンの安全性が示されました。主要評価項目の1つである心不全による入院または心血管死に関して、ダパグリフロジンはプラセボに比較して有意にリスクを減少しました。もう1つの主要評価項目である主要心血管イベント(MACE)には統計学的な有意差は認められませんでした。 

N Engl J Med. 2018 Nov 10. doi: 10.1056/NEJMoa1812389. [Epub ahead of print]

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1812389?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%3dwww.ncbi.nlm.nih.gov

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