2016年12月1日からライゾデグ®配合注とマリゼブ錠の長期処方が可能になりました
(1)ライゾデグ®配合注は、世界で初めて1本のペンに持効型溶解インスリン(トレシーバ)と超速効型インスリン(ノボラピッド)を配合した溶解インスリンアナログ製剤で、その成分はトレシーバが70%、ノボラピッドが30%となっています。従来のノボリン30Rやノボラピッド30ミックスなどの混合型インスリンとは異なり、懸濁操作が不要であることがライゾデグ®配合注の大きな特徴です。
具体的な投与方法としては、①経口糖尿病薬+持効型インスリンのBOT(Basal supported oral therapy)を行っているケースで、食後血糖が一番上がりそうな食事のタイミングに合わせてライゾデグの1日1回投与に切り替える、あるいは②ノボラピッド30ミックスの1日2回注射法からライゾデグの1日2回注射法に切り替えるなどの選択肢が考慮されます。ディスポーザブル型の注入器はノボラピッド®注、トレシーバ®注で採用されているフレックスタッチ®です。
ライゾデグ配合注フレックスタッチ300単位 薬価2,294円
ライゾデグ配合注ペンフィル300単位 薬価1,532円
(2)週1回投与DPP4阻害薬のザファテック錠(一般名:トレラグリプチン)が、2016年6月1日より投薬期間制限が解除されたのに続き、12月1日から同じく 週1回投与DPP4阻害薬であるマリゼブ錠(一般名:オマリグリプチン)が長期処方可能になりました。週1回投与により服薬コンコーダンスの向上が期待でき、糖尿病の薬物療法を初めて行われる患者や多忙な患者、出張や当直の多い患者、交代勤務の患者、服薬剤数が多い患者、他者による服薬管理が必要である患者においてメリットがあるものと考えられます。