米国で肥満者の糖尿病スクリーニング対象年齢が35歳に引き下げられました
米国予防医学専門委員会(The US Preventive Services Task Force:USPSTF)は、過体重(BMI25以上30未満)または肥満(BMI30以上)の35〜70歳の成人の前糖尿病および2型糖尿病のスクリーニングを推奨する、と発表し、その内容が2021年8月のJournal of theAmerican Association(JAMA)に掲載されました。
従来の推奨では対象年齢が40~70歳となっており、35歳以上へと5歳引き下げられたことになります。推奨レベルは従来と変わらず「B」で、「利益が中程度であるという高い確実性がある。または、利益が中程度から実質的であるという中程度の確実性がある。」というレベルになります。
発表では、米国での肥満の定義を用いているため、アジア系の患者の肥満が過小評価されている恐れについて言及されています。日本ではBMI 25以上を肥満と定義しています。
情報元:
Screening for Prediabetes and Type 2 Diabetes: US Preventive Services Task Force
Recommendation Statement. JAMA. 2021;326(8):736-743. doi:10.1001/jama.2021.12531